終活を検討している方の中には、何から手を付ければいいか迷っている方もいるでしょう。終活には押さえておきたいポイントがあるため、それらを意識して活動することにより、スムーズに進めることが可能です。この記事では、終活でやることに加え、準備方法、注意点について詳しく解説しているため参考にしてください。
終活でやることは?10のやることまとめ
終活はやることが多いため、何をすればいいか迷うことも多いでしょう。終活は、やるべきことをしっかり押さえておくことが重要です。最初に作るべきは「エンディングノート」「遺言書」です。まず、大まかな希望を決めるために活用するとよいでしょう。
次に「資産の見直し」をします。資産を洗い出し、不要な資産は譲渡や売却、この先生きていくために必要ならば保険の見直しなども合わせて実施しましょう。同時に「整理整頓」「必要なものだけ残す」「デジタルデータの整理」を進めていきます。自分が必要だと思っても、家族にとってはそうでない場合も多いです。
また「葬儀」や「墓」に関しては、終活で避けては通れません。家族と話し合い、自分にあったプランを検討しておきましょう。「人間関係」と「自分のこれからの生活」も考えておかなければなりません。以上のように、終活であることは多岐にわたりますが、カテゴリーに分けて考えていくことで迷うことも少ないです。
何をどう準備すればいいのか
では、終活は具体的に何をすればよいのでしょうか。終活で主に実施すべき10項目について、詳細を紹介しています。
エンディングノート
最初に作るべきはエンディングノートです。エンディングノートは、人生の終末を迎えるにあたって、自分の希望を記載したノートを指します。エンディングノートをつけることにより、この先、終活で何をしなければならないか、具合的な行動が明確になるため、終活の最初に行うことが重要です。エンディングノートは、遺言書と非常に似ていますが、遺言書は法的拘束力をともなうため、専用のフォーマットに従って記載する事柄が決められています。
また、強制力が発生するとともに、何度も書き直せません。一方で、エンディングノーに強制力はないのです。自分が書きたいことを自由に記入でき「生きている間にしたいこと」も記載可能で、考えを整理するのに有効なツールです。市販されているエンディングノートを使い、項目を埋めていくことで、簡単に作成できます。
資産の見直し
資産の見直しは終活で避けては通れません。まず、今保有している資産を洗い出しましょう。資産が充分にある場合、新たな保険に入ったり、土地を購入したりできます。資産が充分にない場合は、保険を解約したり、車を譲渡・売却したり、現金化を検討するなど、具体的な行動に移すことが可能です。
遺言書の作成
遺言書は法的強制力があるため、資産を明確に分配したい場合などに有効な終活です。作成は必須ではありませんが、資産をめぐるトラブルなどを起こさないためにも、必要に応じて遺言書を作成しましょう。
整理整頓
家の中の不用品を処分しましょう。遺品の整理は、遺族にとって故人の痕跡がなくなっていくようで手を付けづらいものです。家族が必要であれば譲渡し、不要であれば売却するなどで可能な限り減らしていきましょう。
必要なものだけ残す
整理整頓が終わったら、次の段階です。さらに物を減らしていきましょう。不要ではないが、必須ではないものを譲渡・売却します。中には趣味の道具もあることでしょう。趣味は生活を豊かにするだけでなく、生きがいにもつながる重要な要素です。しかし、手間がかかる趣味、お金がかかる趣味などは先を考えて、続けるかどうか検討することも重要でしょう。
自分の葬儀を考える
葬儀の希望を考え、葬儀場を予約しておきましょう。亡くなったあとに葬儀を依頼するのは、遺族にとってかなりの負担です。気持ち的に安いプランでの葬儀は敬遠され、経済的負担も増えてしまうケースが多いため、生前に葬儀を考えておくとよいでしょう。遺族の精神的、経済的負担が少なくなるため、家族と話し合って決めるのもいいかもしれません。
墓を考える
葬儀の準備に関連して、墓についても考えましょう。以前は、多額のお金が必要だった墓ですが、施設の収納スペースに納める都市型タイプも増えています。費用も大きく押さえられるので、墓のあり方について家族と相談しましょう。
人間関係を整理する
終活をするにあたって、人間関係を整理することは重要です。親戚でも、他県に住んでいる、亡くなってしまったなど、頻繁に交流できる人間は限られてくるはずです。交流することが負担になる人間関係まで、無理して家族に引き継ぐ必要はありません。親戚などと話し合い、交流のあり方を再考することも検討してみてください。
デジタルデータを整理する
デジタルデータは、知らない間にたまっているものです。不要なデータは消去するとともに、写真は必要に応じて現像する、家族にわたすなどで減らしていきましょう。
生活を振り返る
終活を進めると、自分のこれからの生き方が明確になります。これからどうしたいのか、本当にしたいことは何なのか、じっくり考えて実現しましょう。
終活をする前に最低限押さえておきたい注意点
ここまでで、終活で何をどうすればいいかはわかったでしょう。こちらでは、補足して注意すべきことを説明します。終活は、元気なうちにはじめましょう。終活は時間と手間がかかるため、体や精神が衰えてからでは難しい場合があります。
また、本当はどうしたいのか、本音をぶつけることが重要です。とくに家族と話し合う際には、遠慮してしまうこともあるかもしれません。自分の希望を優先することが重要です。
まとめ
終活のやることに加え、準備方法、注意点について詳しく解説しました。終活には、実施すると役に立つ項目が10もあります。終活を検討している方の中には、何から手を付ければいいか迷う方が多いと思いますが、ぜひ早めに取り掛かってください。また、遠慮せず、自分の希望を明確に伝えたり、記載したりすることが重要です。